OVERVIEWブランドのDNAを進化させる
テクノロジーの急速な進歩、価値観やライフスタイルの多様化など不確実な現代社会において、私たちエフインクが目指すのは「変化に強く、進化を止めないブランド」です。
予測困難な未来に備えて、社会の変化に素早く対応し、柔軟に戦略やアクションをチューニングできるブランドになるためには、現在のブランドがもつDNAを再評価し、ブランドの進化に必要な方向性を探ることが必要不可欠だと私たちは考えます。
強固で魅力的な「守るべきDNA」と、市場や消費者の変化に対応し、新たな機会やセグメントを見出すための「変えるべきDNA」を見極め、ブランドの本質的な特徴を保ちつつ、時代に合わせて進化させていくことが社会から必要とされ、愛されるブランドの鍵となります。
私たちエフインクは、この「DNA」を起点とするブランディングの5つのステップを、ワンストップでご支援いたします。
ブランディング領域
企業
社内外のあらゆる方々の共感を生み出し、長く愛される企業となるためのブランディング。
企業理念やパーパスなどのブランドの根幹の構築、戦略の立案、VI開発、ブランド体験の設計、継続的なブランドの育成支援まで、あらゆる企業のブランディングをワンストップでサポートいたします。商品
商品の魅力や価値を磨き、顧客に伝え、競争力を高めるためのブランディング。
商品ならではのコンセプトやストーリーを整理し、商品企画からプロダクトデザイン、パッケージデザインまで一貫してお手伝いします。
美容・化粧品、食品、アパレル、工業製品など、幅広く対応いたします。サービス
新規事業開発やサービス開発におけるブランディング。
ビジネスモデル構築のご支援、事業の見直し、SaaS のようなクラウドサービスの立ち上げ、UI/UXデザイン、ECサイト構築、デジタルマーケティング施策など、収益性や売り上げの向上も視野に幅広く対応いたします。施設・空間
施設が提供する価値を明確化することで、訪れる人たちの共感を生み、愛着を育むブランディング。
複合商業施設、オフィス、ホテル、物流施設、店舗、展示会など、さまざまな分野の特性に合わせてブランドを構築します。
1. DNAブランドのDNAを再発見する
- 目的
- 未来視点のブランドの志(PURPOSE)を創り出すために、まずは現在のブランドを形作っている要素(=DNA)を再発見し、ブランド独自の個性を整理する。
- 概要
- ブランディングの起点は、ブランドが持つ「DNA」にあります。ヒアリングやディスカッションを通じて、ブランドのDNAを6つの視点から再発見するとともに、今後はどのようなDNAを持つブランドに進化したいのか、「あるべき姿」を協議します。第三者であるエフインクが顧客や生活者視点で俯瞰することで、クライアントも気づかなかったブランドの魅力や、ブランドが本当に解決したい課題など、思考の奥に潜んでいる思いを探ります。
DNAを再発見する6つの視点
1. オリジン
創業時の思い、創業者の夢に立ち返り、ブランドの原点やブランド誕生の背景を探ります。
2. ヒストリー
これまでの歴史や経験、成功事例などを振り返り、ブランドがどのような成長を遂げてきたのかを整理します。
3. カルチャー
ブランドの現在のカルチャー(社内のムード、社員の傾向など)と今後目指すべき理想のカルチャーを言語化します。
4. ファンクション
ブランドの信頼性を支持している機能的な強みと、それを実現できている理由(技術力、ノウハウ等)を洗い出します。
5. ユニーク
数ある強みの中から、特にブランドのパーソナリティを形成している「ブランドにしかない独自性」といえるものは何かを定義します。
6. イノベイティブ
ブランドを進化させ続ける取り組みとして、何を実行しているか、また実行したいと思っているかを協議します。
工程
キックオフ
プロジェクトスタート。経営層を中心としたインタビューや現場視察等を中心に、ブランドの現状を分析するためのインプットを行います。
- 推進内容ご提案
- スケジュール設定
- トップインタビュー
- 経営層ワークショップ
- キーマンへのヒアリング
- 現場視察
DNAと課題の抽出
インプットした情報をもとに、ブランドの現状やブランドを構成するDNA、改善すべき課題などを整理します。
- 現状のDNA抽出
- 市場/競合の把握
- ポジションの確認
- 現行デザインの評価
- 現状分析
- 自社課題の抽出
- 社会課題の抽出
調査/分析
ブランドの現状をより詳細に分析し、戦略立案に活かしたい場合は、各種インタビューや調査を実施します。
- グループインタビュー
- 一般消費者リサーチ
- ステークホルダーへのインタビューやアンケート
- 市場調査(リサーチ会社)
- 競合調査(リサーチ会社)
*記載内容は一例です。お客様の目的やご要望に合わせたプランをオーダーメードでご提案いたします。
2. PURPOSE志(存在意義)を定義する
- 目的
- 社員が誇りを感じ、社会に共感を促すブランドの志(存在意義)を、「PURPOSE」として明文化する。
- 概要
- インプットした情報を踏まえ、ブランドの「PURPOSE」を開発します。
ブランディングとは、「PURPOSE」に対する共感の輪を、社内外へと広めること。社員やスタッフが「PURPOSE」を理解し共感すると、働く意欲・やりがいが増し、ブランドらしいふるまいやサービスを納得して実践できるようになり、顧客を含めたあらゆるステークホルダーに対して、一貫性のあるブランド体験を提供することができます。さらに、素晴らしいブランド体験を受けたステークホルダーや社会からの高評価が企業に返ってくれば、その熱量がブランドをよりブラッシュアップさせるなど、企業も社会も嬉しいポジティブな連鎖が生まれるのです。
企業を評価する重要な観点の一つとして「企業の社会に対する姿勢」への注目が集まっていることからも、ブランドが顧客はもちろん、社会に対してどのような志(存在意義)を持っているのかを示す「PURPOSE」を定義することが求められています。
PURPOSEを定義する3つのポイント
「PURPOSE」を定義する際には、ブランド戦略や理想のブランド像について掘り下げるのはもちろん、世の中の潮流やブランドのターゲットニーズ等も考慮し、ステークホルダーにとって手触り感があり、自分ごと化しやすいメッセージとすることが重要です。
1. 自社ならではのメッセージになっているか
PURPOSEは、共感の輪を作り出すことが目的のメッセージ。それぞれのステークホルダーが自分ごと化できるレベルの具体的な解像度に設定されていることが大切です。
抽象度が高すぎる(きれい事すぎる)と、どの会社でも当てはまるような平易な内容に聞こえたり、実際の行動や取り組みを考える際に遠すぎて落とし込みにくいなど、浸透しづらいものになってしまいます。2. ブランドの現状にフィットした未来視点で考えられているか
PURPOSEとは基本的に、企業の持続可能性を視野に未来志向で作られるべきものです。しかし、企業規模や現在置かれている状況によっては、あまりに遠く未来の夢物語を語るよりも、「いま自分たちはなぜこの事業に取り組んでいるのか」を改めて可視化することのほうが重要な場合もあります。
どのくらいの距離感の未来視点で自社のPURPOSEを設定するのかを見極め、各ステークホルダーをしらけさせない、それぞれの感覚にリンクした表現を検討する必要があります。3. ワクワクを生む表現になっているか
「自分の仕事が社会に役立つかどうか」が若者世代の仕事選びの基準となりつつある今、PURPOSEは、ステークホルダーの中でも特に社員の心をゆさぶりモチベートするものである必要があります。
どのような時にも現場の社員にとっての道標となり、一人ひとりが「なぜこの企業で働きたいと思ったのか」「この仕事を通して何を叶えたいのか」をいつでも確認できるような、高揚感を促す、パッションのあるメッセージであることが理想です。
工程
ブランド戦略
ブランドが目標を達成するために効果的なアプローチを洗い出し、今後実行すべき戦略を策定します。
- ブランド体系の整理
- サービスの再定義
- ターゲット/ペルソナの設定
- タッチポイントの整理
- 今後のビジネスプラン構想
- 理想のアクションプラン構想(インナーブランディング・エクスターナルブランディング)
PURPOSEの開発
理想のブランド像を協議し、ブランドの軸となるPURPOSEを開発します。
- 理想のDNA構想
- 理想のブランド像
- ブランドの方向性を策定
- ブランドの世界観を策定
- PURPOSEの開発
社員巻き込み型施策
社員にもブランディングに積極的に参加してほしい、ボトムアップでプロジェクトを進行したい場合は、下記のような施策を採用します。
- プロジェクトステートメント
- プロジェクト推進イベント
- プロジェクト推進ツール
- 社員参加型ワークショップ
3. IDENTITY唯一無二の個性を表現する
- 目的
- ブランドを言語化/視覚化した「IDENTITY」を開発し、ブランド表現の指針をつくる。
- 概要
- 社会に発信した時に認知されやすく、顧客の共感を得るブランドとなるために、これまで議論してきた「DNA」「PURPOSE」を基軸にブランドを言語化・視覚化し、「IDENTITY」を開発します。「IDENTITY」とは、ブランドが持つ独自の価値観やパーソナリティを表現するものであり、ブランドが顧客に対してどのような印象や価値を提供するかを表す要素のことです。
ブランドの「IDENTITY」は、ブランドの理念、コンセプト、ネーミングなどの「言語要素」とロゴ、タイポグラフィー、カラーなどの「視覚要素」の2種類に分けられます。これらを一貫した世界観で構築することで、顧客にブランドの強い印象を与え、認知度や共感を高めることができます。
また、このフェーズでブランド表現の共通指針をしっかりと定めておくことで、仮にクリエイティブごとに作り手が変わってもブレのない世界観を実現することが可能となります。
IDENTITYの言語化の例
ブランドの特徴や価値観・個性を、言葉を用いて明確に定義します。
企業理念
- 経営理念
- ミッション
- ビジョン
- バリュー
- 行動指針
- ステートメント
コンセプト開発
- 商品ブランドコンセプト
- サービスブランドコンセプト
- 店舗/空間コンセプト
- キャッチコピー
名称開発
- 社名
- 商品名
- サービス名
- 店舗名
IDENTITYの視覚化の例
言語化した要素をもとに、視覚的なデザイン要素を開発します。
コアエレメント
- ブランドシンボル
- ブランドロゴ
- タグライン
- タイポグラフィー選定
- カラー選定
- デザインマニュアル
サブエレメント
- アイコン
- サインシステム
- イラスト
- モーションロゴ
- CGグラフィック
- 香り
写真・映像・音楽
- ブランドビジュアル
- ブランドムービー
- ブランドミュージック
4. EXPERIENCEブランド体験を創造する
- 目的
- 各ステークホルダーにブランドを印象付け、共感を促す体験(EXPERIENCE)を設計・開発する。
- 概要
- 「IDENTITY」が定まったら、各ステークホルダーに対して誰に、どのようなタッチポイントを活用して、どのようなツールやチャネルを使ってブランドへの共感を促すのが効果的なのかを協議・設計します。
ブランド体験は、大きく分けると社内向け(インナーブランディング)と社外向け(エクスターナルブランディング)の視点から捉えることができます。効果的なブランド戦略を実現するためには、それぞれのターゲットに対して適切なアプローチやメッセージを見極めることが重要です。
インナーブランディング
ブランドを構成する一部である社員やスタッフのブランドの理解や共感を深め、日々の振る舞い(意識や行動)を通してブランドを体現できるよう促し、組織としての一体感を高める活動。
エクスターナルブランディング
認知度の向上や信頼感の醸成などを目的として、顧客・パートナー企業・社会などの広域なステークホルダーに対しブランドのイメージや価値を伝え、ファンを増やす活動。
また、この時に最も気をつけなくてはならないのが、全てのタッチポイントとブランド体験に対し「IDENTITY」を元に連続性を持たせることです。人々は統一された世界観の表現に対して洗練された印象や安心感を抱き、それを一つのブランドとして記憶します。特に新しいブランドの導入時には、ブランド体験においてトーン&マナーや表現のルールが統一されていないと、ブランドの認知が円滑に進みません。このような状況を避けるためには、どのブランド体験においても表現の方向性がブレないようにディレクションすることが必要不可欠なのです。
統一されたブランド体験を実現し、ブランドの認知や魅力を最大化するため、私たちエフインクがブランド体験の企画から実施までを全面的に支援し、ディレクションいたします。
ブランド体験の例
ブランド発表/浸透
- ブランド発表社内イベント
- ブランド発表イベント用ツール
- ブランド浸透ワークショップ
コミュニケーションアイテム
- 名刺
- 封筒
- クレドカード
- ブランドブック
- 理念パネル
- 会社案内/カタログ
- パワーポイントフォーマット
デジタルコミュニケーション
- WEBサイト
- ECサイト
- LPサイト
- オウンドメディア
- アプリUI/UX
パッケージ/プロダクト
- 商品開発
- 商品パッケージ
- 商品販促ツール
- 販売什器
サービス/事業
- サービス設計/企画
- サービス開発ワークショップ
- BtoB
- BtoC
- CtoC
広告/PR
- SNS
- 交通/屋外グラフィック
- CM
- デジタルサイネージ
- 展示会ブース
- 展示会販促ツール
- 展示会販促ノベルティ
店舗/空間
- 店舗空間設計
- インテリア選定
- サイン計画
- ユニフォーム
- 店舗販促ツール
- ショールーム
投資家/株主
- IRページ
- IRレポート
- 事業説明ムービー
- 事業説明ツール
- 事業説明ノベルティ
- 上場に向けた施策の企画
採用
- 採用サイト
- 採用コンテンツの企画
- 採用施策の企画
- 採用グッズ
- インタビュー/撮影
5. EVOLUTIONブランドを進化させ続ける
- 目的
- 持続的なブランディング活動の重要性を理解し、ブランドを定期的に再評価し進化させ続ける。
- 概要
- 「新ブランドを発表したら」「商品が発売したら」「WEBが完成したら」ブランドは完成でしょうか?これらは重要なマイルストーンではありますが、ブランディング活動のスタート地点に過ぎません。
人々に共感を生み出せているのか?いまの時代のニーズに合っているか?変化し続ける社会環境を意識しながら定期的にブランドをチェックし、進化させていく必要があります。
ブランディングは、終わりのない継続的な取り組みです。新しい挑戦を続けるブランドは、常に新鮮な驚きを人々に与え、共感を生み、輝いています。未来を見据えてブランドを磨き続けることが重要なのです。