信州須藤農園株式会社スドージャム
ブランディング領域
施策・制作物
ブランディング領域
施策・制作物
果物のおいしさを追求してきた「スドージャム」ブランドの中でも、さらに素材や産地を選りすぐった旗艦ブランド「信州須藤農園」。信州産の新鮮で美味しいリンゴを愛し、生産者と密接な関係を育みんでいるからこそできる最高のジャムづくりを目指し続けており、リンゴ以外においても、世界各国からジャムに最適な素材を探し、果物のスペシャリストとしてあらゆる可能性を追求しています。
「スドージャム」のリブランディングと並行して、「信州須藤農園」もリブランディングを実行。ブランド体系の整理やブランドシンボルの開発をはじめ、商品リニューアルや商品企画開発など、幅広くサポートしております。
信州産のリンゴをはじめ、日本各地、世界各国からジャムに最適な果物を厳選し、自然のおいしさを引き出す糖度を果物によって調整。素材の個性を素直に活かしながら、おいしい果物をそれ以上のおいしいジャムへと仕立てています。
しかし、「スドージャム」の課題同様に、素晴らしい製品へのこだわりや想い・技術などがありながらも、お客さまに十分に伝わりきれていないため、ブランドの真価が発揮できていない状況となっていました。さらには、「スドージャム」と「信州須藤農園」は当時別会社であったため、想いや志などは同じながらもブランドの相乗効果を発揮できていないことが課題でした。
まずはじめに、当時は別会社であった「信州須藤農園」と親会社である「スドージャム」との棲み分けや、それぞれのブランド体系の整理からプロジェクトをスタート。「信州須藤農園」を「スドージャム」の旗艦ブランドとし、高品質なプレミアムブランドとして「スドージャム」では出来ない価値を提供することで、ブランドが相乗効果を生み出せるようご提案いたしました。
さらに、「スドージャム」と共にブランドのリブランディングを発表するにあたり、その年だからこそできる最高の素材とこだわりの技術でつくる、ブランドの技術や想いを象徴する商品「APPLE JAM NOUVEAU」の開発をご提案。この象徴商品の成功を皮切りに、定番商品として愛されていた「100%フルーツ」シリーズのリニューアル、信州産の厳選したフルーツを使用した「旬の雫」シリーズを新たに開発。ブランドにふさわしく、時代のニーズにあった商品体系とデザインへと変革させました。
現在では、自社が契約している農園の新鮮なりんごをはじめ、長年培った技術とこだわりで信州が育む果実の可能性を追求したプレミアムなジャムブランドとして多くのお客さまから愛されています。
象徴商品として開発した「APPLE JAM NOUVEAU」は、「スドージャム」創業90周年の記念品としてお世話になった方々向けに数量限定でお配りした商品でしたが、『お中元やお歳暮に使いたい』『美味しいので購入したい』など嬉しいお声が殺到し、期間・数量限定で一般販売を開始。信州須藤農園を代表する人気商品として成長し、2014年には長野県園芸特産振興展にてフレーバーの1つ「香 KAORI」が農林水産大臣賞を受賞しております。
長野県・信州は全国有数のりんごの産地。新鮮な紅玉りんごがすぐに手に入る環境のなかで、その上質なおいしさを多くの人にお届けしたい。自信をもってお薦めする、贈り物にもふさわしい逸品です。
『最高の素材との組み合わせで紅玉りんごは、もっと気高くおいしくなる』をテーマに、フレーバーを3種用意。1つ目は甘酸っぱく熟した旬の信州産紅玉りんごをそのまま味わっていただきたい想いから、摘みたてのりんごだけを使った「旬 SHUN」。2つ目は果実をそのまま贅沢にスイーツのように味わっていただける、りんごを丸ごと1個ビンに詰めた「丸 MARU」。3つ目は、スリランカ産セイロンシナモンと、キューバ産7年熟成のラム酒を用いた焼いて香るジャム“焼きジャム”「香 KAORI」。
これら3種とともに旬のりんごを同じパッケージにまとめることで、食べ比べたり、アレンジしたりとさまざまな形で信州を堪能いただけるよう企画開発、デザインを行なっております。
砂糖を一切使わず素材の甘さを生かした「100%フルーツ」。すでに根強いファンを持つ定番商品だったため、リニューアル後もお客様が小売店の棚で同じ商品であることを認知できるバランスに配慮し、全体の雰囲気は踏襲しながらも、細部をブラッシュアップさせ、ブランドにふさわしい形へとリニューアルしております。
『もぎたての果実を食べているような、みずみずしさと自然な味わい』をテーマに、いつでも旬の味わいを楽しめるフルーツスプレッドを新たに開発。果実を主役に、あえて抽象的なグラフィックで果実を表現することで、食べる際にさまざまな想像がふくらむようなデザインとしております。
「信州須藤農園」の新たなシンボルは、創業者である須藤正馬氏が、当時のジャム缶に使用していた「山の銀座」マークを踏襲し、創業の想いを受け継いでいることの証として機能させております。さらには、世界観の広がりやさまざまな商品パッケージに対応できること、グローバル展開を考慮し、組み合わせや字体などのバリエーションを幅広く開発いたしました。
親しみやすくもあり、プレミアムなジャムブランドとして訴求するためのイメージビジュアルを撮影。さまざまな楽しみ方が想起できるようシチュエーションを工夫しております。
萩原 房史(株式会社エフインク)
ブランディングプロデューサー
石井 敦(株式会社エフインク)
ブランディングディレクター
中野 博文(株式会社エフインク)
ブランディングディレクター
牛島 美樹
コピーライター
フォトグラファー
トータルコーディネーター